サマーカットの注意点

夏になると、サマーカットのご要望が増えます。
暑い季節は、できるだけ涼しく過ごさせてあげたいですよね(*^_^*)

犬のサマーカットとは、バリカンを使用して、できるだけ短くカットをするスタイルの事を言います。
ロングコートをスムース風にしたり、ライオンカットにしたり、アレンジも様々で新鮮なスタイルを楽しむことができるのですが、注意点もございます☆
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イチローくん
「ボクチンみたいなワンコは、サマーカットはよくないこともあるんだって?!」

1、紫外線の影響を受けやすくなります。
  被毛に守られている犬の皮膚は、人よりもずっと弱いです。紫外線によるダメージを軽減するために、短くカットしたときは、外出時には薄いTシャツなどを着せてあげてください。
人も、直に太陽が当たるとじりじりしますが、薄い布があったている方が暑くありません。

2、摩擦やひっかきなどによる怪我をしやすくなります。
  お散歩時に木の枝や葉っぱなどで擦り傷を負ったり、他のワンちゃん猫ちゃんと遊んでいて傷を負いやすくなります。

3、毛質が変わることがあります。
  バリカンのミリ数にもよりますし、犬種や毛質により一概には言えませんが、短くバリカンを入れ続けることによって、毛が軟毛化・又は、部分的に硬い被毛になったり、縮れたり、毛色に変化がみられることがあります。
ダックス・チワワ・パピヨンなどのダブルコートの場合時々見られます。特に、ポメラニアン・シェルティなどのダブルコートは、主毛と副毛が均一に伸びないため、元のフルコートに戻るまでにかなりの時間がかかり、サマーカット後の愛らしさを保つために、定期的なトリミングを要します。そして、特にシニア犬の場合は、代謝が落ちるため、元の被毛に戻らないことがあります。
シングルコートのプードルなどでも、継続してバリカンを使用するボディの被毛は巻が強くなったり、硬い毛が混じってきたりします。

もちろん、メリットもあります☆
わんちゃんをお手入れしやすく清潔に保つことで、皮膚病の予防や、体調・皮膚の状態を確認しやすくなります。

被毛は、犬体を守るために生えているものなので、sweet dog’s で行うサマーカットは3mmまでとさせていただいております。
(例外として、皮膚病を抱えていたり、介護の必要なわんちゃんを清潔に保つためのトリミングの時には、それ以下を使用することもあります)
毛質を維持したい場合には、アウトラインカットやバリカンのミリ数を大きくするなど提案させて頂きます。
オーナー様のお好みやわんちゃんのライフスタイルに合わせて、快適に過ごせるようにご希望をお伝えください♫

カットをしなくても、毛玉のある場所や、けがをした場所に、まったく違う色の毛が生えてきたり、カラーやハーネスの摩擦により、そこだけ太い毛になったりすることもあります。
被毛の状態の変化は、日常の手入れの仕方や、毛玉、年齢、犬種など、様々な要素があります。

ダブルコート(チワワ・ダックス・ポメラニアン・柴犬など)の場合は、若い犬でも、元の被毛に戻るのは3か月~半年以上かかることがあります。
シニア犬の場合、元に戻るのにもっとかかる又は、もどらないこともあります。

カットの影響を受けやすい、秋田犬・柴等の中毛種やビーグル・パグ等の短毛種のバリカンによるカットは特におすすめできません。
また、ポメラニアンやシェルティーなども、犬種の特徴ともいえる被毛の美しさが損なわれます。

犬の被毛は寒さから身を守るだけでなく、照りつける太陽の熱を断熱する役割も担っています。
いつもカットをしているワンちゃんや被毛の薄いワンちゃん・熱を吸収しやすい黒い被毛のワンちゃんは、夏も熱を吸収しにくい明るい色の薄手のお洋服で、守ってあげて下さいね☆

個体差がありますが、バリカンで短く刈り上げるサマーカットには、デメリットがあることをご理解いただいた上で、ご検討下さい_(._.)_
お悩みや不安なことがありましたら、お気軽にお伝えくださいね(・∀・)つ!

イチローくんの眼差しにくらっと来た人、いっぱいいるだろうなー(*´Д`*)