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保護犬支援

宇都宮市内で活動している特定の保護犬ボランティアの方を支援させて頂いております。

“命の期限がついてしまう犬たちを救うために”

収容される犬たちの現実

保健所・動物愛護センターでは、以下の理由で収容され、命の期限がつけられてしまった犬たちがたくさんいます。

飼い主の飼育放棄

お金が掛かって面倒が見きれない…犬が病気になった…大きくなりすぎた…かわいくない…、
引っ越しや家族・生活に変化があったから…
そんな人間の身勝手な都合で飼育放棄されてしまっています。

迷子

迷子で収容されてしまった犬は、自分の名前も住所も言えません。見つけてもらえないと殺処分されてしまいます。
そうならないためにも、飼育環境をしっかり整えたり、鑑札・注射済票・迷子札・マイクロチップなどいずれかの方法でお家がわかるようにしてあげてください。
それでも万が一迷子になってしまったら、すぐに保健所や愛護支援センター、最寄りの警察署などの行政機関に連絡を。
お家に戻れなくなって寂しい思いをしている犬のためにも、早い時期に全力で探してあげて下さい。

外飼い・放し飼いの犬の出産

外飼いや放し飼いなどの飼育環境が整っていなかったり、去勢・不妊手術をしておらず乱繁殖してしまっていたり、
適切に飼育されていないことが原因で収容されてしまう犬たちがたくさんいます。

悪質繁殖業者による飼育放棄

繁殖所が崩壊した…繁殖で役に立たなくなった…障害を持っているために商品にならない…など、
個人を装い持ち込まれている場合も。

これらの理由から収容されてしまった犬たちは、期限までに引き取り手がないと殺処分されてしまいます。
人間に飼われ、身勝手に飼育放棄され、最後には……。
しかしながら、そんな犬たちを救うためできることはあります。


“犬たちの、あんしんのために”

できることはたくさんあります

例えば、行政に収容された犬の譲渡を申し込んだり、保護団体や個人ボランティアから譲り受けたり、里親会に参加したり…
里親になることで保護犬や行政に収容された犬を救うことができます。
保護犬を迎えなくとも、物資の支援や各ボランティア団体への寄付、お散歩・お掃除・里親会への送迎ボランティアなどへの参加、一時預かりボランティアなどできることはたくさんあります。
また、この現状を周りに伝える…それだけでも小さな命を救うことにつながります。

※保護ボランティアで里親を探している保護犬や、行政に収容されている犬の譲渡に際しては、里親になる為の条件があります。詳しくは各団体・行政まで直接お問い合わせ下さい。

sweet dog’sの保護犬支援

sweet dog’sでは、宇都宮市内で活動している特定の保護犬ボランティアの方を支援させて頂いております。
沢山のボランティア団体や個人の方がおられ、もっと多くのグルーミングのお手伝いをしたいところですが、できる時間と トリマーの体力に限界があるため、長くお付き合いさせて頂いている特定の保護犬ボラの方に限定させて頂いています。
sweet dog’sで支援させて頂いている保護主様は、実際に何度もご自宅へ伺い、保護犬・猫の飼育状況を見せて頂いて、 ボランティアの状況、大切に保護されている犬猫達の様子も確認させていただいた上で支援させて頂いております。 里親を求めている保護犬だけでなく、多くの持病を抱えていたり高齢などの理由で里親募集をできない保護犬達も沢山います。
保護主様はお散歩ボラ・清掃ボラの方のご協力と、皆様のご支援のおかげで多くの保護犬(猫)に適切な医療を施し、清潔で快適な飼育環境を維持することができます。


支援物資の募集

保護犬(猫)に使用できる物資をお預かりし、ケアさせて頂いている保護犬(猫)達にお渡ししております。
特に、毎日消耗するトイレシーツ、犬猫用オムツ、赤ちゃん用オムツ、介護用オムツ、おむつパットなどのご支援は とても助かります。毛布類、ひざ掛け、タオル、タオルケット、犬猫用ベッドなどは、シミ汚れがあっても使い古しでも、 洗濯して頂ければ大丈夫です。
その他、消毒・消臭スプレーなどの衛生用品、フードなどもお預かりしております。 犬用のリードやハーネス・洋服等の雑貨は、保護犬に使用するほか、譲渡会などでのバザーで販売させて頂き、医療費として 使用させて頂いております。

保護犬の為にsweet dog’sでフードやオムツ・ケア用品をご購入頂く場合、保護犬支援特別価格の20%OFFで販売させて頂きます。
ご購入いただいた支援物資は日付とお名前を付けてお預かりし、責任を持って保護犬にお渡しさせて頂いております。

※お預かりしていない犬猫用品
保護犬のフード、オヤツは健康に配慮し、粗悪な原料・合成保存料・着色料等が添加されているものは極力避けています。
人間用の布団や厚みのあるベッドパット等、中綿入りで丸洗いができないものはお預かりしておりません。
トイレトレーはご支援のおかげで十分な数を頂きました。
金属製品、金属製のゲージで錆のあるものはお預かりしておりません。


トリミングボランティア

sweet dog’s では、支援させて頂いている保護犬のトリミングボランティアを行っております。
ご予約に空きが出た時や、里親希望者様とのお見合い前、家族が決まった引き渡しの時にも保護主様の要請を受け、トリミングさせて頂いております。


保護犬医療費支援カレンダーの販売

毎年、年末にオリジナルカレンダーを販売します!
オリジナルカレンダーは1冊¥1,000-(税抜)
10冊以上のご購入の場合は、1冊¥950-(税抜)です

※割引価格でも寄付金額は変わりません。
カレンダー1部に付き¥200-を保護犬の医療費として寄付させて頂いています。
とても可愛いカレンダーですので、クリスマスの贈り物や年末年始のご挨拶などに、ぜひご利用ください


“オーナーの思い”

動物愛護活動への思い・トリマーとしての原点

私が初めて迎えた犬はペットショップで購入しました。
迎えてからとても手がかかり、あまりの愛らしさに夢中になりました。
こんなに愛おしい私の犬を生んでくれた母犬はどうしているのだろうか。
一緒にショーケースに入っていた兄弟犬は、温かい家庭に迎えられたのだろうか。
自分の犬への愛おしさが募るほどに気になり、ペットショップに並ぶ犬たちの流通に興味を持ったのが始まりでした。

調べるほどに、ものと同じように商品として生産され、使い捨てにされる犬たちの悲惨な現状を知り。
そして、人の都合で見捨てられたり、殺処分されているたくさんの犬たちがいることを知り。
とてもショックを受けました。
私一人の力でこの現状を変えることはできないけれど、多くの人に伝えることが出来たら。
犬を大切に思う人をお客様とする職業について、私にできることをしたい。
そう思ったのがトリマーを志したきっかけでした。

平均で大型犬でも10年前後、小型犬では15年前後生きます。
そして、小型犬1頭にかかる費用は一生で200万円前後と言われています。 けがや病気をしたり、食事にこだわったり、トリミングの必要な犬種はもっとかかるでしょう。 お金だけでなく、しつけ・毎日の散歩やグルーミングなど、大変な労力も必要です。

犬は愛情をかければかけるほどに応えてくれる、本当に愛おしい存在です。 犬は人が手(お金)をかけなければ、この人間社会で幸せに生きることはできません。
犬は絶対に必要なものではありません。 自分の意志で犬を迎える以上、その犬を一生面倒見る覚悟が必要です。 十数年、ともに生活をするパートナーを迎える時には、どうか慎重に熟慮して頂きたいのです。 そして、ブリーディングをする際には、生まれてくる仔犬の先の一生の事も考えてあげてほしいのです。 その命に責任を持てないのなら、犬を迎えない、仔犬を産ませないという選択も必要です。

ペット業界の発展する中、たくさんの不幸な犬たちが増えています。 利益重視の商業的なブリーディングを行うブリーダーまたはペットショップの発展の裏ではたくさんの犬たちが命を落とし、 モラルのないブリーディングや近親交配により、遺伝疾患や奇形の増加など、問題が山積しています。 遺伝性疾患や奇形を生み出さない繁殖にこだわることは繁殖者の使命・責任であり、命の尊さをより重く考慮すべきだと思います。
そして、仔犬を迎える側も、犬を大切に飼育できる清潔な環境を持ち、母犬・兄弟犬と引き離さずに十分な免疫と社会性を身に 付けられる環境を持ち、競りやショップに仔犬を卸さないブリーダーを、自分の目で確かめることが大切です。

ショーケースに並ぶ愛らしい犬たちの裏には、仔犬を産むためだけに使い捨てにされる母犬がいます。
奇形や障害があるために不良品として見捨てられる仔犬たちがいます。
十分な免疫がない月齢で競りにかけられ、遠方まで輸送され、ショーケースに並ぶ前に感染症などで命を落とす仔犬たちがいます。
売れ残った犬たちがどうなっているのか、公表されることはありません。
命を物と同じ様に流通させる展示販売は、犠牲を生み、保護犬を生み出す原因となっているだけでなく、仔犬の社会性や精神面に 悪い影響を与えることも問題になっています。 欧米ヨーロッパ等の多くの先進国では、ペットの展示販売は法律や条例で禁止または規制されており、日本のような ペットショップはありません。

愛らしい命を犠牲にし、保護犬を生み出す仕組みに利益を与えているのは私たち消費者です。 消費者のニーズが変われば、業者も変わる必要が生まれます。 犬を迎える時、犬のものを購入する時の消費者一人一人の選択が、現状を変える原動力となります。

仕事や保護犬たちのトリミングボランティアを通して、繁殖のために使い捨てられた犬や、不良品として見捨てられた仔犬たちと 実際に触れ合う機会があります。この業界の現実を見たり聞いたりするたびに、悲しくて仕方がありません。
私はこの現状や保護犬たちの存在を伝えることで、不幸な犬を作り出さない未来を目指していきたい。
犬に携わる者として、犬のおかげで糧を得るものとして、そして、愛犬家として。
人の都合で、または人の利益のために、見捨てられている犬達を救う努力をしていきたいと強く思っております。

新たに犬を迎えようと思われた時には「救う」という選択肢があることを多くの方に知っていただけたら嬉しいです。
日本全国にたくさんの保護団体や個人ボランティアがあり、保護犬たちが家族を求めています。 宇都宮の動物愛護センターでは殺処分を減らすために、収容犬や仔猫の譲渡活動を行っています。 動物を家族としてを迎える選択肢に救うという方法があること、保護犬(猫)という存在がいることを「伝える」ことも 愛しい犬を助けるボランティア活動だと思っています。

私一人では何もできないかもしれないけれど、
「伝える」ことで、多くの方に知っていただければ
「知る」ことで、防げる不幸があるかもしれない。

1頭でも多くの犬が、幸せな環境で生命を全うできますように。
そして、一人でも多くの人が、本当の意味での愛犬家として、愛らしいパートナーとともに、 健全でより充実した毎日を送れる社会になりますように、心より願い活動しています。


“看板犬ダイヤモンドとの出会い”

看板犬・diamond

2012年12月3日、殺処分予定だったプードル。
収容されていた保健所では犬種の特定ができないほどボロボロの状態で、オドオドと人にすがりつくのに必死だったそうです。
収容期日(殺処分される日)にレスキューされ、トリミングをするためにsweet dog’sに来たのが私とダイヤの出会いでした。

グレーやシルバーのプードルは仔犬の時にはブラックの被毛をしています。
ダイヤには仔犬の被毛が残ったまま、毛玉どころか全身フェルト状態で、バリカンを入れるのも一苦労。
皮膚を傷つけない様に慎重にカットをしました。
分厚いコートを脱いだら、肋骨も骨盤の形さえはっきりとわかるほどに痩せていました。
シャンプーをしようとシャワーを当てると、骨の凹凸に沿ってお湯が伝い、骨盤の溝に水がたまるのを見た時には涙が溢れました。

自分の犬として迎えてからしばらく、栄養失調の体で室内でもブルブルと震えていました。
散歩に行けば、私の後を追うのに精いっぱいで周りを見る余裕すらありませんでした。
自転車にも枯葉の音にも驚いて飛び上がったり、側溝の溝に足がはまって歩けなくなってしまったり、
数センチの段差を飛び越えることが出来なくて困った顔をしていました。
興味があるのは食べ物だけ。
甘えることもせず、おもちゃの遊び方も知らず、ひたすら温かい場所で寝て過ごしていました。

どこでどう暮らしてきたのか、知ることはできないけれど、仔犬の時から全く手入れをされずに最低限の給餌のみで、
ゲージの中だけが彼の知る世界だったということが、言葉を持たずとも手に取るように理解できました。

現在では、たくさんの方に可愛がってもらい、お客様が来るたびに大喜びで騒ぎます。
大好きなお客様がソファーに座ると、でんぐり返しを何度も繰り返します(笑)
人が大好きで、お散歩が気持ち良くて、おもちゃ遊びも楽しくて、お店の中では威張りん坊です!
沢山の言葉を理解し、私達の仕事の流れにあわせて自分からハウスに入ってくれる賢いコです。
人の言葉・撫でる手に幸せを感じ、自由に動き、日に当たり、おいしいご飯を食べる。
犬の幸せは迎える人間次第。
特別な事をしてあげられなくても1日・1日のあたりまえの幸せと安心を与えてあげたい。
犬の世界は、飼い主が与える環境・愛情がすべてです。

犬たちは、人の愛情とお金なしには人間社会で幸せをつかむことはできません。
産ませる・迎える人間次第で犬の一生は決まります。
犬にも意思があり、心があり、本能があり、とても手がかかります。
でも、だからこそ愛くるしいのです。

ダイヤを抱くと温かな体温が私に伝わり、本当に愛しくてたまりません。
あの日、救われていなかったら。
このコは、ここにいないのです。
失われた命は二度と帰っては来ません。

犬は絶対に必要なものではありません。
愛らしい仔犬もみな私達と同じように年を取ります。
十数年、共に暮らす大切な家族です。
私達と同じ心ある家族です。
どうか迎えた命を最期まで愛しんでください。

保護時はボロボロだったけれど、これから先の犬生が光り輝く様に。
磨けば光る!看板犬ダイヤモンド。
大切に磨いて、輝く生涯を送らせてあげたいです。