こたろうクン


IMG_0698.JPGおっとりシーズーのこたろうクンは、お店の前を、自転車が通ろうと、子供が通ろうと、犬が通ろうと、まったくほえズ、膝に乗せるとそのまま寝てしまう…❤

トリミングもされるがまま…ほんとにおっとりさんでした(^^)

こたろうクンは、ブリーダー廃業のため、引き取り手がいなければ処分されるところを、今のオーナー様に引き取られました。
もともと今のオーナー様も、犬を飼うつもりはなかったそうですが、知人の方と犬を見に行ったときに、すり寄ってきて離れないこのコをおいていくことができず、連れて帰ってきたそうです。
今ではいとおしくてたまらないようで、とてもかわいがっておられます。

こたろうクンは救われましたが、人間の利益のために繁殖され、不要になると処分されるケースは、決して少なくありません。日本中で、利益追求のために、産む機械のように繁殖させ、犬を使い捨てにしている悪徳ブリーダーがたくさんいます。

すべての犬(猫)が、望まれて生まれ、幸せな生涯を全うできるようにするのには、私たちがもっと賢くならなければなりません。

良いブリーダーと悪いブリーダーを見分けるにはどうしたらよいのか。
なぜこのような悪徳ブリーダーが成り立つのか。
たくさんの仔犬がショーケースで安売りされているのに、なぜ、里親を待っている動物たち・殺処分される動物たちが減らないのか。

「知ること」で防げる不幸はたくさんあります。
発展するペット業界の裏で、不幸な一生を終えている犬たちのために、私にできることは「伝える」こと。
知らないことで起きる不幸をなくすために、
人の都合でつらい境遇にいる犬たちを、少しでも救うために。

いとおしく無力なパートナーたちは、人が手(お金)を掛けなければ、この人間社会で幸せに生きることはできません。
仕事を通じて、かわいそうな犬と出会うたびに、ペット業界の現実を見たり聞いたりするたびに、憤り、悲しくて仕方がありません。
私は、この現状をお伝えし、不幸な犬を作り出さない努力をすることは、犬に携わるもとして、この仕事で糧を得るものとしての、また、愛犬家としての責任であると思っています。

私一人の力でこの現実を変えることはできませんが、一頭でも多くの犬が幸せな環境で、生命を全うできますことを、また、一人でも多くの人が、本当の意味での愛犬家として、愛らしいパートナーとともに、健全でより充実した毎日を過ごせる社会になりますことを、心より願っております。

日本のペット社会の現状についての資料や、書籍をお店で自由に見ていただけます。
お時間のある時には、ぜひ手に取ってみてください。