高齢犬のトリミングについて

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トリミングサロンsweet dog’sでは、初めてのご利用時10歳以上のワンちゃんはお断りをさせていただいております。
高齢犬に初めての場所で初めて会った人に体中を触られる緊張を強いるよりも、慣れたトリミングサロンをご利用頂いた方が、ワンちゃんにとって負担が少ないと思っています。

また、半年以上ご利用がなく10歳をすぎたワンちゃんも、トリミングが苦手な場合やワンちゃんの健康状態によってはお断りせざる負えない場合がございます。
健康なワンちゃんでも入浴・ブロー時の体温変化や緊張による体調急変や、ワンちゃんが暴れたときに関節を痛めるなど怪我のリスクを抱えています。
元気そうに見えても高齢犬はそのリスクがさらに高まります。

特に、サロンでのケアをしていないワンちゃんは、毛玉やデスコートがたまっている場合が多いため、通常よりもトリミング時間が長時間になります。
ワンちゃんの健康を維持するために、皮膚被毛を清潔に保つことは必須。
それでも、トリミングに慣れていない・トリミングが苦手な高齢犬に、メンタル的にも体力的にもストレスを強いることへの葛藤は尽きません。

トリミングストレスをいかにして軽減するかを考えたとき、犬がトリミングでどんなことをされるのかを理解している・慣れていることが最大のポイントになります。
sweet dog’sにとって、お客様を増やして利益を追求することよりも、その犬にとっての負担を軽減することの方が大切です。
トリミングに慣れていない犬、トリミングに恐怖心のある犬にとって、家族以外の人にに体中を触られたりお湯をかけられたり、ドライヤーをあてられることは苦痛でしかありません。

継続して半年以内の定期利用のあるワンちゃんは、高齢になっても持病を抱えても立っていることが困難になっても、オーナー様のご要望を伺いながら、私たちにできうる限りのケアをさせていただいております。
ワンちゃんがどんなことが苦手なのか、どうするとお利口にしていてくれるのかなどの個性をカルテに記録し、表情や癖を理解できるように努めています。

高齢になるほど、表情の変化がわかりにくくなります。
また、トリミングに慣れていてとても大人しかったワンちゃんも、関節に痛みが出たり、耳や目が弱くなると不安から、暴れたり噛みつくようになるなどの変化がみられることがあります。
そのような変化も、ワンちゃんの今までの様子や個性を理解していればこそ、今までと違う様子が見られた時には、痛みがあるのかもしれない、弱っているのかもしれないと、日常生活の中で気付かないことに気付いてあげられることがあります。
積み重ねてきた毎回のトリミング時の様子やカルテの記録を生かし、今までの様子がわかっていることでリスクを軽減できます。

高齢のワンちゃんや持病を抱えているワンちゃんのトリミングは、体力に余裕のある午前中、かかりつけの動物病院の診療日のご予約をお勧めしております。

犬は伝える言葉を持ちません。
どんなに慈しんでも、私たちは皮膚被毛を清潔に保つこと、注意して観察することしかできません。
万が一、体調を崩した時に私たちに救う術はありません。

大変恐縮ですが、高齢犬のトリミングにつきまして、初めてのご利用やワンちゃんの状態によって承れないことにご理解を賜りますようお願い申し上げます<(_ _)>

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