sweet dog’sの爪切り

爪切りを好きな犬はほぼいません(*_ _)
嫌がらない犬も、我慢してくれていたり、あきらめて身を任せてくれているのだと思います。
トリミングサロンでは、健康のために嫌なことも頑張ってもらわなくてはならないのが辛い所です(:_;)

爪切りは月に1度が目安ですが、爪の伸び方にはかなり個体差があります。
お散歩でたくさん走る犬は、自然に削れてあまり爪が伸びていなかったり、
たくさんお散歩しても、足を上げて歩く犬や関節に異常がある犬は爪の伸びが早いです。
関節に負担にならない様に、アスファルトなど硬い場所を歩かせない様にしている犬、走らずゆっくりお散歩する犬も爪の伸びが早いです。
爪質も柔らかく削れやすい犬もいれば、硬く削れにくい犬もいます☆
体重の重い大型犬などは、たくさん歩く犬の場合、ほとんど爪を切る必要がない犬もいます。

我が家の看板犬ダイヤモンドさんは、保護当時から放置された爪で神経も血管も伸びきっている状態だったので、今でも爪自体の長さがかなり長い状態です。
四肢の関節が弱くパタパタ歩きをするためと、爪質が固いため、しっかりお散歩していても全く爪が削れないので、2週間に1度切らないと危ない爪になってしまいます。

看板犬マナさんは、幼少期から短く維持しており、爪質が柔らかいので散歩時にも削れます。
マナは3週間に一度のシャンプーの時に爪の角を取る程度でも、一定の長さを保てています。

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ダイヤモンドさんの爪切り直後の爪 
歩くとカチカチする長さですが、神経ギリギリで切ってもこの長さです。
2週間以内に切らないと、日常生活に支障がでます。
激しく遊ぶと爪の根元に負担がかかり、爪の生え際が腫れることがあります。
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マナさんの爪切り直後の爪
床に付く事のない長さです。
5年前まではほぼ毎日やすりを掛けていましたが、今は3週間に一度の爪切りでこの長さを維持しています。

爪の伸び方は犬の性格、運動量、骨格構成、爪質、生活環境、爪切りの頻度などにより個体差があります。
ただ、狼爪と言って、足先ではなく足首に近い場所に生えている爪は、日常生活で削れることがなくすぐに伸びてしまいます。
肉球部分に食い込んだり、カーペットなどに引っかかって大変な怪我に繋がるため、狼爪のある犬は、こまめに切ってあげる必要があります。
※狼爪はある犬とない犬がいます。

sweet dog’sでの爪切りは、神経・血管少し手前でカットし、ヤスリ掛けを行います☆
長く伸びてしまった爪でも、基本的に神経より短く切ることはしていません。
ごくまれに、とても爪切りが苦手な犬には、負担を最小減にするために爪を切るのみにして、ヤスリ掛けを見合わせることがあります。

ヤスリ掛けは、爪を切ることによる鋭利な切断面を丸くして、人が引っかかれた時に痛くないように仕上げるために行います。
安全の為にできるだけヤスリを掛けたいところですが、犬の嫌がり方により判断させて頂いております。

激しく暴れる犬は、体を傷めたり精神的な苦痛を大きくする恐れがあります。
爪切りは犬の健康のために必要なのである程度頑張ってもらわなくてはいけませんが、ヤスリ掛けは犬の様子に合わせて行っています。
ほとんどの場合ヤスリを掛けることができますが、暴れてしまう犬で、四肢や脊柱の関節に不安のある犬や高齢犬・心疾患・肥満犬等の場合は行いません。

神経・血管に近いところまで爪を切るので、爪切りの後に激しく遊んだり、お散歩で走ったりすると、更に爪が削れて出血を起こすことがありますので、爪切りの後は注意してあげてください☆

仔犬の場合は完璧に行わないことを特に重視しています。
痛い経験をしないように、爪切り・ヤスリに慣れてもらうために軽く行い、時間をかけない・恐怖心を与えない事が大切です。
幼少期の経験は重要ですので、仔犬の爪切りはこまめに行い、痛くない経験を重ねてあげてください。
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 左は大型犬用爪切りとハードなヤスリ
右は小~中型犬用爪切りとソフトなヤスリ
カエルさんとクマさんはシャンプー中(≡ω≡.)
やすり掛けは爪先を確認しながら、爪の生え際に負担を与えない様に動かす角度、
爪の生え際の押さえ方にも注意を払いながら手作業で行います。
単にヤスリ掛けと言っても、動かす方向や補ていの仕方で犬の嫌がり方も全然違います☆
力を入れてこすらなくても、優しく丁寧にナデることで角を取ることができます。
犬への刺激の強い爪ヤスリの機械は使用しません。

時々、「爪が伸びすぎてしまったので出血させてもいいので根元の方から切ってください」とオーダーいただく事がありますが、sweet dog’sでは承れません( ˘ω˘ )
無麻酔で爪を神経ごとすべて切ることは、拷問と同じです。
健康上の理由で、どうしても爪を詰めなくてはならない時には、動物病院にご相談ください。

誤って爪先を出血させてしまったのと、意図的に血管を切るのとでは出血量も痛みも違います。
血管と神経ごと爪を詰めると、血だまりができるほどの出血をさせます。
止血をするときには血管の中に粉の止血剤を詰めこんで押さえます。
止血をするときにも、犬は悲鳴を上げます。
1本出血させてしまっただけでも、次の爪切りを警戒させてしまいます。

奇形や特殊な爪の生え方などで、歩様に影響したり皮膚に刺さってしまうような場合
細い狼爪や巻いた狼爪で、引っかかりなどの怪我の恐れがある場合など、
犬に負担になりうる爪のみ、飼い主様に許可を頂いてから神経ごと切らせていただく事はありますが、意図的にすべての爪を詰めることはお断りさせて頂いております。

爪が伸びきる前に、犬が辛い思いをしない範囲で定期的な爪切りをお願いしています。
2週間~月に1度を目安に、犬の爪の伸び方、状態に合わせてこまめに爪切りをしてあげてください。
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爪切りは好きじゃないけど、ピヨピヨ鳴きながらちゃんと身を任せてくれる優しいイチローさん♥
足裏バリカンや爪切り中、ときどき後ろ蹴りを炸裂しますが、とてもお利口さんにしていてくれます(笑)
爪切り中も頭の中はママのことでいっぱいです(*´ω`*)

以前は私自身、看板犬マナさんの爪を血管ごと詰める経験をさせていました。
ショークリップを勉強していた時には、コンテストに出る時に爪を根元から詰めなくてはいけませんでした(´;ω;`)
理由は、足先の握りを美しく、プードルらしいスタンダードな歩様に見せるため。
そんな理由の為に、マナに辛い思いをさせてしまったダメなお母ちゃんです。

ショークリップでのトリマーライセンスの試験では、カット技術だけではなく犬自身の美しさ、健全性、血統証があることなどの規定があり、去勢もダメ、爪は短くするなど、いろいろな決まりごとがありました。
勉強中の身で試験に受かるために必死でしたが、マナの爪を詰めなければならない時は本当に痛い思いをさせてしまいました。
マナの爪を詰めずに試験に挑むために、毎日のように爪ヤスリをかけて爪が伸びないようにし、爪を切る痛みを与えないようにしていました。

犬業界は特殊で、特にトリマーライセンス試験やドッグショーとなるといろいろなルールや、家庭犬にとって必要のないことが沢山あります。
技術を得るために必死で、犬にとって理不尽なことも必要のないことも学びました。
トリミングを学んでいる時にはそれが当たり前で、トリマーになるためにはできなくてはいけない事なのだと思っていました。
ただ、それを見て経験したことも、sweet dog’sの「犬の立場に立ったトリミング」へのこだわりを強くしたルーツでもあります。

「犬の爪は短く保たなければいけない」と初心で学び、良い成績を目指して頑張ってしまいましたが、神経を切られ泣き叫んだり、震えながらこらえる犬を見るとつらかったです。
当たり前のように犬にしていることが、当たり前にならない様に私達は常に考えなくてはいけません。

学んだ基礎に頼りすぎず、日々向き合う犬に教えてもらう経験と思いやる気持ちを優先すること。
知識だけでなく経験を踏まえ、向き合う犬の気持ちを考え、犬の立場に立って施術することを若いトリマー達に伝えています。
そして、施術中の犬の様子を知るトリマーだからこそ、言葉を持たない犬の為に、飼い主様にお伝えすることが大切だと思っています。

私達も十分注意していても、黒い爪・神経が伸びきっている爪・犬の動きが激しい場合等、まれに少量の出血をさせてしまうことがあります。
犬の立場に立った時に、できるだけ出血させずに、痛い思いをしない程度で爪切りをしてあげることがベストですが、難しい場合もあることをご理解いただけるとありがたいです。
一生行わなくてはならない爪切りの辛さを最小限にしてあげることこそ、言葉を持たない犬への思いやりです。
そのことを念頭に、注意して爪切りをさせて頂いています。

爪が伸びすぎると・・・
カーペットや溝に挟まって根元から抜けたり割れたりして、大変な怪我をすることがあります。
伸びすぎて巻いた爪が肉球に食い込み、痛みのために足を舐め壊して皮膚炎を起こすことがあります。
爪が生え際を圧迫し指骨まで影響すると、歩様に影響し四肢関節の負担になることがあります。

爪切りはトリミングサロンでも、動物病院でも行っています。
伸びすぎる前に、こまめに切ってあげることが大切です☆
sweet dog’sでの爪切りは足裏のバリカン処理も込みで¥500-(税抜)です!
爪切りも足裏のバリカンも、犬のけが予防・健康のために重要ですので、爪切りだけのお客様も、ぜひお気軽にご予約下さい(^^)/

※爪切りの価格は2017年12月現在の価格です。
 消費税増税や施術料金見直しの際には変更になる場合がございます_(._.)_

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