犬の立場に立ったトリミングとは

31fc01c0.JPG私のかわいい甥っ子ちゃんのすばる(オス)です(笑)
上の写真は、sweet dog'sをOPENして、間もないころのスーちゃん★
原因不明のアレルギーで、体中カイカイで包帯ぐるぐる巻きの赤ちゃんでした(/_;)

現在は、元気にすくすくと、強烈な猛獣に成長中で、ホント、人間の子供ってこんなに大人のエネルギーを消耗させるのかと、猛獣すばるに会うたびに、私のママちゃんに感謝しちゃったりします。。。

2歳半になるすばるの行動を見ていると、ワンコとかぶることが沢山あって、(犬のことしか頭にないからか?)、でも、人間の子供の方が、ずっと大変だけど、要求していることがわかりやすくって。
コドモの行動を冷静に犬と置き換えて観察してみると、その行動に至る犬の気持ちが解るような気がする時があります。

私にとって、私の犬達は私の子供の様な存在です。
日々お預かりするお客様の犬達にも、私の犬に対する思いと同じように、私の犬にされたくないことはしないという方針で、大切にお預かりしております。

ワンちゃんの耳掃除で、とってもイヤイヤして抵抗されるとき、人の子供が耳鼻科で怖がって泣き叫んでる様子を思い浮かべたり。

爪切りが嫌で、剣幕でガブガブされる時にも、病院の注射が嫌で必死に暴れる子供を思い浮かべたりします(*^_^*)
そして、人間の子供と同じように、人見知りをしても、会うほどに、お互いを理解するほどに不安が解消されて、心を開いてくれるのも、おんなじ。

犬には犬の本能や習性があり、全く人と同じではありませんが、私たちと同じように心があり、意思があります。
私たちが小さな子供の頃、家族と離れて不安になった気持ちや、初めての病院で医療器具や白衣の先生にとっても怖く感じたこと、幼稚園や学校で、怖い先生より優しい先生が大好きだったことや、頼りがいのある人と一緒にいると安心したこと。
よーく思い出してみると、トリミングサロンに来て頂いている犬達も、小さな子供たちとおんなじ行動をしています。

犬は犬だからと、区別してしまいがちですが、人ほど繊細ではないけれど、おんなじ感情を持っています。
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毛玉をとかれるのだって、私たちが体の毛を引っ張られるのと同じように痛くって。
ドライアーの熱だって、長時間当てられたらとっても暑くって。

その上、犬には犬の習性や本能があり、言葉が通じないのだから、私たちトリマーにされることを理解してもらうのには、時間がかかります。

トリミング中、犬が暴れるとき、嫌がって抵抗する時、甘えて動くとき、一番怪我をさせたり事故につながるリスクが高くなります。

私たちは作業中、暴れる犬の体を痛めないように安全に保定し、または、嫌がらない方法を模索しながら、手の添え方や使用する道具を変えてみたり、コントロールや駆け引きをしながら、刃物を使用しています。

爪切りひとつにしても、犬の抵抗の仕方や、抑え方ひとつで関節を痛めてしまう事にも繋がるので、犬と向き合っている時間は、集中して作業を行っています。

犬の動きに、精神的に追い詰められても、常に犬の立場に立つ思いやりの気持ちを忘れないこと。
キモチに余裕をもって、優しい気持ちで犬を扱う事。
スタッフ全員が同じ気持ちで、犬に向き合う。
それが、sweet dog'sのトリミングです。e44f8548.jpg

私たちにとって、一番大切なのはお客様と犬達。
そして次に、犬を大切にするために、できる限り事故やけがのリスクを避けるために、お客様に喜んで頂くためにも、トリマースタッフを大切にすることが、私の務めです。

人と暮らすうえで、周りに迷惑をかけないように、快適に暮らせるようにマナーを根気強く教えることは、大変重要なことです。

人がリーダーであるということを認識させ、しつけをすることは、犬と暮らすうえで絶対に必要なことですが、体のお手入れは、生活習慣の中でのしつけとは区別をしてあげて下さい。
ご自宅でのグルーミングや歯・耳のお手入れなどを行う際は、嫌な思いをさせない程度に、短時間で、少しずつ行ってあげて下さい♪

犬が思い通りにならないと、ついつい叱ってしまうオーナー様もおられるかと思います。
躾で叱ることが決していけないことではありません。

でも、歯医者さんで怖がって泣いている子供を叱ったら、もっと、ずっと、いやでいやでしょうがなくなってしまいます。
口をきゅっと閉ざして、治療をさせてくれなくなってしまうはずです。
でも、優しく安心させてあげたら、できるだけ嫌な思いをさせないように努めることを繰り返したら、そして、終わった後にたくさんほめられてご褒美をもらえたら、とっても嬉しくて、嫌なことも我慢できるようになるはずです。

犬も、おんなじなんです。

犬には犬の思いがありますから、苦手な事があるのは、当然のこと✿
決して叱らず、優しく慣れてもらうということを継続してあげて下さい。
そして、犬に苦痛を与えないためには、毛玉になる前に、
嫌がることを無理強いする前に、
トリミングサロンに、お任せいください(*^_^*)