高齢犬・持病のある犬のトリミング

向かって左がウチの次男のBEEくん、右が長男のCIGAR くんです❤

ビーくんももうすぐ10歳、シガーくんは11歳半のシニアで、お顔も白くなってきました。
ビーくんは元気いっぱいですが寝ている時間が長くなってきて、白内障が始まっています。
シガーくんは昨年末から全く目が見えなくなってしまって、いろんなことがおっくうになってきました。
後ろ足が弱ってきて、散歩中も少しよたよたです(>_<);
 
年齢を重ね、皮膚や被毛の代謝が衰えて、人間同様に、体臭がきつくなったり、フケが多くなったり、毛艶が落ちてきたり色々な変化を感じています。
今まで以上に、皮膚の健康を維持できるように、保湿効果のあるケアが必要になってきました。

かなり前になりますが、高齢犬で持病があり、今まで通っていたサロンでのトリミングを断られてしまったという方からのお問い合わせを頂いたことがありました。
長くお付き合いをしていたお客様をお断りするということは、ワンちゃんを安全にトリミングすることが難しいと判断したのだと思います。

せっかくのご相談でしたが、命を守ることを優先したいと思い、後ろ髪をひかれる思いで、動物病院でのトリミングをお勧め致しました。
電話を切る際に、「犬を飼いにくくなりますね。」とおっしゃられ、今でもその言葉が頭から離れません。

自分の犬達の老いを感じるほどに、その方のお力になれなかったことも残念ですし、その犬にとって最善の選択だったのか。でも、トリミング中にもしものことがあった時、私が救ってあげることはできない。・・・今でも葛藤しています。
そして、怪我をさせてしまったり、体調を崩してしまったりしたときには、トリマースタッフにとって、大きなトラウマになることを考えると、どうしても慎重になってしまいます。

定期的にsweet dog’sをご利用いただいているわんちゃんは、年齢を重ね、持病を抱えても、オーナー様との十分なコミュニケーションをとらせて頂いて、生涯、できる限りトリミングをさせて頂きたいと願っています。

お付き合いをさせて頂く中で、毎回のトリミング時の様子を観察し、その犬の個性を知ることで、犬が弱ってきた時に、なおさら、その経験やカルテを生かすことができます。

年齢を重ねたり、持病を抱えるようになった場合、年に1・2回のご利用のワンちゃんや、ご新規のワンちゃんの場合には、お断りさせて頂くこともございますが、ワンちゃんの体調によるトリミングへの心配事やご相談がある時には、お気軽にお電話をください。
ご足労をおかけしてしまいますが、わんちゃんの様子を見させて頂いてから、お預かりできるのかどうか、判断をさせて頂きます。

その際は、かかりつけの獣医さんに、シャンプーやトリミングをしても大丈夫かどうかを確認していただき、犬の扱いで特に注意することや、観察すべきことなどを、教えて頂きたいです。

みんなみんな、歳をとります。
足腰が弱くなったり、目が見えなくなったり、いろいろな疾患を抱えていきます。
そうなった時のことも踏まえると、仔犬の時期から、トリミングに慣れさせることがとても重要だと感じています。
トリミングでどんなことをされるのかを理解させることや、家族と離れて過ごす経験を積んでいく事で、年齢を重ね、体調に不安を抱えても、精神的な負担を軽減することができます。

お互いを理解し合い、少しでも不安なく、負担なく、生涯トリミングと付き合っていけるように努めていきたい。
sweet dog’sのトリミングが、わんちゃんの小さな幸せでありますように❤